戸練ミナさんの「重ね煮」お料理教室

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こんにちは。
大寒波がきたかと思うと春のように気温があがったり、天気も忙しい今日この頃ですね。
みなさん、いかがお過ごしですか?

わたしは先日、料理研究家で栄養士の戸練ミナさんのお料理教室に行ってきました。
みなさん、「重ね煮」という調理法をご存知でしたか?
わたしは今回の教室で初めて出会った調理法でした。

少し話は飛びますが、わたしは、「会津木綿」を中心とした質の良い生地を使いおばあちゃん達がせっせと縫製して服をつくっているヤンマ産業さんのファンです。
工場生産でないということもあって大量生産はされないため、ヤンマさんの服を扱っている全国のセレクトショップなどで、年に数回の受注会が行われ、購入することができます。
静岡市内では、県立総合病院の近くにある「うつわ 暮らしの道具 テクラ」さんというお店で年に2回の受注会が行われているため、年明けに発注をしに行ってきました。(こちらのお店もとっても素敵なので是非♡)

そこで、店主さんからご案内いただいたお料理教室が「重ね煮の会」でした。

重ね煮というのは、小川法慶先生(故)という食養料理家が考案した調理法で、野菜の美味しさを引き出すだけでなく、人間の自然治癒力や免疫力を高めるというパワフルな調理法。
お水をいっさい使わず、野菜の水分だけで蒸し煮をします。
最近では、無水鍋が流行ったりしていますが、重ね煮では野菜を重ねる順番がとっても重要。
根菜類などの「下に向かって伸びる野菜」はお鍋の上部に、トマトやナスなどの「地上で実をつける野菜」はお鍋の下部に、といったふうに、お鍋の中で野菜がいかに調和をするかということを大切にして重ねる順番が決められています。
マクロビから派生した調理法のため、マクロビと同じく中庸を目指していて、陰陽や自然界の摂理に基づき考案されました。
病院の食事療法にも取り入れられているんだとか。

塩だけで野菜の甘みがぐっと増し、しっかり味を感じられます。
いろいろな料理に使えて、出汁を入れなくてもボンヤリした味にならない、マジックのような調理法。

本当に感動しました!

またシンプルな調理法の裏にある壮大で奥深い哲学にも興味津々。

そしてミナ先生の人柄・キャラクターがとても明るく温かみがあって、調理法を学ぶことはもちろん、先生のお話の虜になって、あっという間の3時間でした。
長野在住の先生なので、なかなかお目にかかる機会はなさそうですが、次回の重ね煮の会にも是非参加してみたいと思っています。

それにつけても、繫がりってあるものだなぁ〜と最近しみじみ思います。
好きなものが好きなものを運んできてくれるというか。

テクラさんでお洋服を注文したことがきっかけで、重ね煮の哲学にたどり着き、そこで言っていることは、ヨガで大切にしているものとよく似ている。

なんだかこの頃、アンテナが敏感になってきた気がします。
そして、以前よりスムースに、大事なこと、面白いこと、自分にとって素敵なことをキャッチできるようになってきました。

「うわの空」で生きることから、少しずつ「今この瞬間」に意識を向けて生きられるようになってきたせいかもしれません。

ここ数年の自分の変化を楽しく思っています。

Natsumi