ナマステ!
タイ・インドと約5ヶ月間の旅を何事もなく過ごしてきて、ここへ来てやってしまいました。
…お財布無くした!
落としたのか盗られたのか、はたまたレストランに置き忘れてきたのか、まったくわかりません!
いやぁ〜鞄にお財布が見つからなかったときは、ビックリして一瞬息が止まりました。
え?!そんなはずないよね?!!!!と。
呼吸は感情と共にある。
じっっっっっかん!!
再度鞄の中身をひっくり返して確かめてみるも、見当たらず。
ベッドの周り、部屋の中、ゲストハウスのトイレや玄関、ぐるぐる探し歩いてみましたが、やはり見つからず。
レストランからの帰り道、音楽を聴きながら小躍りしながら帰ってきた50分の道のり。
きっとどこかに落としたに違いない。
もしくはレストランの靴箱の上とか、どこかに置き忘れたのかも。
レストランの外観を写真に収めようと、お釣りをしまった後のお財布への気配りを怠りました。
きっとある。きっとある。とにかく急いでレストランへ。
すっかり日が落ちて暗くなった夜道をヘッドライト片手に足元確認しながら歩いていきます。
さっき50分かけて帰ってきた道を急ぎ足で戻り、汗だく。
レストランに着くまでは、お財布は手元に戻ってくるはずだと信じて向かいました。
しかしながら、レストランに着くまでの間の道にお財布は見つけられず、途中の交番にも届いておらず、レストランに着いて店員さんにお財布を預かっていないか尋ねてみるも悲しき「No」の返答。
おーーーーまいごーーーーーーっど!!!
絶対あると信じてやって来たのに、一気に力が抜けました。
現金はまだしも、クレジットカード二枚が中には入っており、いただいた名刺やらメモやら、昔の国際学生証やら証明写真やら、個人情報も満載なお財布であったことにガックリ…
だけど。
ティルヴァンナマライでの「人生は調和の中にある」という体感が、このときのわたしを負のスパイラルに陥ることから救ってくれました。
全てのものは、やって来てはいずれ去ってゆく。
人生ロングスパンで眺めてみたとき、何がGoodで何がBadかなんて、わからないものなのだ。
そして、結局はどんな出来事もうまく組み合わせられている。
なくなったものは仕方がない。
くよくよしたところでお財布が戻ってくるわけではないのだから、きっぱり諦めてオーロヴィルでの時間を楽しもう。
ゲストハウスへの帰り道、あまりに真っ暗な中を歩いて来ていた自分に驚きます。
街灯が一本もない道で、ヘッドライトの灯りを消すと星以外何も見えません!
お財布なんていくらでも代わりがあるけれど、命は落としたらそれっきりだー。
ときどき番犬に追いかけられそうになりながら、宿への道を急いで帰ります。
カード会社に利用停止の連絡を二件入れたら、今のところ不正利用はないとのことで、ひと息。
日本円に換算して約15,000円の現金。
どうか、わたしより上手に誰かの幸せのために気持ちよく使ってくれる人の手元に渡っていますように。
できれば、明日支払う給食費とか借金で首が回らなくなっている人が家族の生活のために使ってくれてると嬉しいな…なーんて。
それだけ祈ってさっさと寝ました。
翌日からは予備のクレジットカードを使ってまた元気にショッピングして笑(だってオシャレなんですもの)、予約しておいたマトリマンディール(瞑想ホール)の見学をしたりしました。
オーロヴィルはインド人哲学者がつくった理想郷で、そこには世界中からその思想に賛同した人たちが集まってきてコミュニティが形成されています。新興宗教のようでもあるし、けれどもどんな信仰を持っている人でも受け入れてもらえるようです。
でも、ここにいる人たちは、インドの一般大衆とはかけ離れた裕福な暮らしをしているように見え、その敷居の高さは否めません。
裕福=心の余裕とも限りませんが、親切な人が多かった印象はあります。
レンタサイクルをしようと歩いていると、みんな声をかけてくれて、バイクや車に乗せて目的地やその途中まで乗せて行ってくれました。
まぁたったの3泊4日でその良さがわかるはずもなく、ただオシャレな場所だなぁ〜と思って出てきたのでした。
マトリマンディールは、オーロヴィリアンたちにとってはとても特別で神聖な場所。
見学にはすごく厳格なルールが敷かれていて、中にいるスタッフもモナリザを守っている警備員さんかのような雰囲気でした。いやそれ以上か。
瞑想場所としては、、、ティルヴァンナマライから来たわたしとしては、「やっぱり、つくりもの」という感じがして、自然(アルナチャラ山)がもつエネルギーと人がつくったものとは比較にならないなといった感想。
でも、ここに住む人たちにとっては、この場所を大切に想うその気持ちが、日々この場所をもっともっと特別にしていくのでしょうね。
ただ、アートとして見たとき、このどでかいオブジェは素晴らしいものだと思いました。
体験型オブジェ。さすがフランスの風が吹いておる。(インド人哲学者の妻はフレンチ)
そしてなぜか今回Keep silenceと言われれば言われるほど、グーグー鳴り出すわたしのお腹!笑
くしゃみもしたくなるし、むせ返りそうになるし、我慢の連続!!苦しかった!
瞑想どころじゃないー!ってなわけで、瞑想ホールの中の造りをじっくり観察したりしていました。
さ、見たいものも見られたことですし、いよいよインド最後の街チェンナイへ!
最後の最後は、最後にとっておいた買い物です!
お金無くしてまだ買うか!!と自分で自分に突っ込みを入れたい気分です。
でも、アーユルヴェーダオイルや、インド料理のスパイスなど、必需品なのです。
買います!
買いますとも!
よ〜し、買って帰るぞ〜!
オーロヴィルおすすめレストランMaiyam(この写真の後にお財布紛失)
ひと皿に食の哲学が込められています。
場所はメインロード沿い、有名カフェBread and Chocolateとマーケットの間に位置しています。
ティルヴァンナマライ→オーロヴィルの行き方は、
ティルヴァンナマライのバススタンドからポンディシェリバススタンドまで直行バス3時間88ルピー、
ポンディシェリでチェンナイ行きのバスに乗り換えて10分くらいECRジャンクション(タダで降ろしてくれた)下車、
ECRジャンクションからリクシャー20分150ルピーでオーロヴィルビジターセンターってかんじです。
たまにはインドっぽくない雰囲気も楽しいです。
Natsumi