ナマステ!
こんにちは!
無事に10日間を乗り切って俗世へと戻ってまいりました!
実際にはコースの始めと終わりにガイダンスと総括の日があるので、11泊12日間の滞在でした。
インドで受けたヴィパッサナー、受講生の国籍もいろいろで、かなり面白かったです。
きっと日本でコースを取っていたら全然違っていたんだろうなと、滞在中よく思いました。
何が面白かったって、
ゲップが止まらないおじさんはいるし(たぶん1分1回ペース)、インド人は2日目からおしゃべり始めちゃうし、しまいには瞑想時間にも外でおしゃべりしてるし、ロシア人はダメだと言われてもヨガしているし、話しかけてくるし、牛は走ってくるし、猿は駆け回っているし。
ブラジルやポーランドの美女たちは目の保養で、そのファッションにも毎日注目しちゃってました。
知覚を客観的に観察して嫌悪と渇望を生むサンカーラを燃やし尽くす、というのが最終目標のヴィパッサナーにおいて、新たなサンカーラをどんどん増やしてるんじゃないかと思うほどに、嫌悪も渇望も眺める機会満載でした。
特にインド人のおしゃべりについてはちょっと…。鼻歌歌っちゃうくらいのことは、共感できるんですけどねぇ。
やっぱり日本人は真面目なのでね。ルールは守りたいし、静かにと言われたら、静かにしていたいんですよね。特にこういう学びの場では。
まぁ、牛と猿はどうしようもないですが。汗
ちょっと話は逸れますが、ヨガアシュラムなどでも同様に、内観作業を進めていくのにはKeep silenceってとても大事なんだそうです。
ヨガアシュラムに行くと、日本人の静かさは大変好まれます。おとなしいことが、国際舞台でマイナスに働くことも多々ありますが、サイレンスを重要視する場においては、尊敬にも値するほど。
修行を積んでいるスワミジに褒められたりすると、なんだか日本人であることをちょっと誇らしく思ったりしますね。
なので、わざわざインドで受講するということはある意味学ぶことも多いけれど、瞑想に集中するためにはハードルが高くなることは間違いないです。笑
でも、センターの食事はとっても美味しくて、おかわりも自由なので、満腹にならないようにと言われていたのに欲張ってたくさん食べてしまいました。
無論、満腹後の瞑想時間は睡魔との戦いになります。
辛くない優しいインド料理で、インド人にも大好評でした。
コース修了後には御祝い御膳のような豪華メニューが。
あのごはんを食べられるなら、もう一回デラドゥン行きたい気も。笑
あぁ…でも、コース中、自分の英語能力の乏しさを実感させられていたのでした。
日本語オーディオが用意されているので、講話は日本語翻訳のものが聞けます。
ただ、先生との質疑応答でドギマギ。
完全に劣等生です。
旅英語は問題なくイケても、英語で学ぶことの難しさを経験した12日間でもありました。
ビリビリとかピリピリとか、微妙な感覚を英語で表現するって難しい!
肝心なコースの中身のほうはというと、初日から3日間はアーナパーナ瞑想といって鼻を出入りする呼吸にひたすら意識を向けるというもの。
そこで起こるいろいろな感覚に目を向けます。
4日目にヴィパッサナー瞑想が始まり、今度は全身の感覚を客観的に観察していきます。
足が痺れても、肩が凝っても、どこかに痒みを感じても、それらはやがて去っていくものだということを理解し、客観的に、ひとかけらの嫌悪も抱かずに、ひとかけらの渇望も抱かずに、ただ客観的に、観察をします。
ムズッ!!!!!!
10日間やそこらで完璧な客観的観察など到底できるはずもなく、お尻が痛くなれば、「待って待って!いま肩の感覚みてるとこだからー!」と心の中で大声で叫んでおりました。
それでも、1時間の瞑想中、足を組み替えることなく座り続けられたことは、意外とできるもんだな〜と新たな発見でしたし、いつのまにか右側へ体が傾く癖がひどく、体のアンバランスを自覚できたこともよかったなと思います。
痛みがフワッと消える瞬間がやってくる、という体験も何度か味わいました。
あぁ諸行無常。
すべては変化している。アニッチャ。アニッチャ。
ヨガがいうアウェアネス、これを「あぁ、こういうことか!」と体験できました。
感覚は「在る」。そこに気づく。意識化する。
そして、最終日にメッタバーバナ瞑想という世界中の生きとし生けるものへの愛と調和の瞑想を習って終了です。
ヴィパッサナーはブッダが悟りを開いた際の瞑想法ということですが、でも宗教とは一線を画して、どんな宗教の人にも、無宗教の人にも、万人にとって効果的なテクニックだと謳っているところが好きです。
誰かを祀ったり、儀式的なことも一切ありません。
むしろそういうことを無意味だといいます。
そして、体験を通してしか本当の理解は得られないというヨガとの共通の教えも、わたしにはしっくりきました。
そう、体験です!いくらオススメですよ〜と言ったって、体験しないことには伝わらない!
なので、もしお時間さえ都合がつけば、料金は寄付システムなので、是非。
一生のうちの12日間。きっとその時間以上に価値のある体験になる、とわたしは思います。
ひとまず、瞑想の練習続けてみたいと思います。
これ、センターでの朝食。おかわり自由です。
F10がわたしの席。ちょっと囚人ぽいですよね。笑