チェンナイで買う!食べる!

ナマステ!

オーロヴィル(ECRジャンクション)からバスに揺られること3時間。
インド滞在最後の街チェンナイまでやってきました。

4年前に来たときは、スリランカへのIN・OUTのためだけに滞在して、あまりの人の多さとごちゃつき様に嫌な印象しかありませんでした。

今回はシヴァナンダヨガセンターへもクラスを受けに行ってみようと、チェンナイ中心部から少し離れたエリオットビーチ付近に宿を予約。
ドミトリーで一泊700ルピーとなかなかの料金でしたが(チェンナイ自体あまり安宿がない?)、コスパ最高!ロケーションも今回のわたしにはバッチリな場所でした。

Hostel 11 Elliot’s Beach
全体的に清潔で、6人部屋の女子ドミトリーでしたが広さ十分。各ベッドに照明とコンセントがあり、小さいながらも鍵がかけられる(南京錠は持参)ロッカー有り。バスルームも部屋の中と外両方にあるので、不便ありませんでした。しかもホットシャワーが待たずに使える。(インドではお湯を沸かすタンクがあり、その水が温まるまで10分ほど待つのがけっこう普通。)WiFi快適。朝食はトースト・オムレツ・バナナ・チャイorコーヒーが付いていて、スタッフがオムレツと飲み物は用意してくれます。(チャイが美味しい!)
チェックアウト後の荷物預かりも監視カメラの下にキープしてくれ、入口には必ずスタッフが待機しているので安全。入口は2階ですがエレベーターがあり重たい荷物を担いで階段登る必要なし。
1階はニルギリスーパーで、日用品やお土産を買うのに最適!
近所には食堂がたくさんあって食べるのに困らないし、バスが通っているので中心部へも簡単に出られます。
エグモア周辺のごちゃついた雰囲気はなく、ローカルより若干値段高めなエリアな気もしますが、快適です!ファブインディアが近くにあったのもナイス♡
おすすめ!

というわけで、さっそく近所の有名店ムルガンイドゥリレストランへ。
蒸したてのイドゥリと数種類のチャツネ。
ポンガルやドーサまで注文してしまい、お腹いっっっぱい!でも美味しかった!

ムルガンイドゥリ

アーユルヴェーダオイルは、Kottakal薬局で。チェンナイには支店がたくさんあるのですが、宿から一番近かったところにはドクターが常駐していたので、オイル選びにアドバイスをもらえました。

ファブインディアではベッドシーツとオーガニックギーを仕入れに行ったのですが、今回は縁がなかったなぁ…気に入るシーツが見つからず、ギーも大瓶しかなかったため購入せず。
あ、でも服はしっかり買いました。笑
母へのお土産も。

Pothysスーパーへ行ってVicco(歯磨き粉)やアーユルヴェーダのスキンケアグッズを購入し、その足でアノーキへ。
ジャイプールに続いてまたまた来ちゃいましたよ、アノーキ。
素敵なショールを見つけて友人へのお土産に購入。ポーチもインドとは思えぬ質の高さ(失礼!笑)で値段が手頃なため、お世話になっている方へのお土産に購入しました。
2階のカフェでは、ちょっと贅沢にパスタランチ!美味しい!ケーキも食べちゃったー!
1月だというに日中は目眩がするほどの暑さのチェンナイ。
涼しい店内でブログ書いたり調べごとしたり、3時間ほど居座りました。締めて1,000ルピー也!

パスタランチ

チェンナイにはDhanyamというオーガニックスーパーや、Brown Treeというこぎれいなスーパーがたくさんあるので、スパイスなどはここで購入。
でも結局カレーリーフだけは買えなかった…。ダラムサラでオーガニックカレーリーフを見つけ、まだ旅の前半だったにも関わらず、貴重だと感じて一袋購入しておいて良かったです。

コーヒースタンドがたくさんあるチェンナイで、焙煎のいい香りがしてくるお店を発見しました。
入れ替わり立ち代りお客さんが出入りしています。きっと美味しいコーヒー屋に違いないと入店。
出てきたミルクコーヒーは、南インド平均価格の一杯20ルピーのもの。
でも、他とは違うコーヒーの深み!ここは美味しいぞー!
豆の販売もしているとのことなので、100g50ルピー購入。
自宅でインドコーヒー再現できたら嬉しいなぁ〜♬

チェンナイコーヒー

海沿いの街チェンナイは、シーフードが美味しいらしいってことで、ずっとベジ生活をしてきましたが、ちょっとブレイク。蟹カレーにトライしてみたいと思います!
調べていたPonnyusamy レストランへいざ!メニューはこんなかんじ。

ポンニュサミーメニュー1
ポンニュサミーメニュー2

Crabを2つ見つけて、「どっちがオススメ?」って聞いたら、「辛くない方がいいでしょ?だったらこっち。」と言われ、おススメを注文。

お皿が来ると、カレーじゃない!カレー味でもない!シンプルなフライでした。

蟹フライ

美味しいには美味しいけれど、せっかくなら蟹カレーが食べたい!
ってわけで、再度注文し直すと、「蟹終わっちゃった。」って…。汗
さっきのがラスト蟹だったのか?!

仕方なく海老カレーを注文。辛くしないでねとお願いして。

で、海老カレー到着!
一口パクリ。

か、か、辛いーーーー!!辛くて味がよくわかりません!笑

よくわからないけど、高級海老カレー。残したらもったいない!
最後までヒーヒー言いながらいただきました。

海老カレー

そんなこんなしているうちに、2泊3日のチェンナイ滞在はあっという間に終了。
Uberタクシーを呼んで、宿から空港へと渋滞の中向かいます。

最終日の出発ギリギリまでドタバタで動き回って、思い出に浸る時間なし!
きっと、飛行機に乗ってインドを空から眺める頃に、いろいろと思うことがあるんだろうな。

それにしても、荷物、重たっっ!!

Natsumi

オーロヴィルでやらかした!

オーロヴィルカメレオン

ナマステ!

タイ・インドと約5ヶ月間の旅を何事もなく過ごしてきて、ここへ来てやってしまいました。

…お財布無くした!

落としたのか盗られたのか、はたまたレストランに置き忘れてきたのか、まったくわかりません!

いやぁ〜鞄にお財布が見つからなかったときは、ビックリして一瞬息が止まりました。

え?!そんなはずないよね?!!!!と。

呼吸は感情と共にある。

じっっっっっかん!!

再度鞄の中身をひっくり返して確かめてみるも、見当たらず。

ベッドの周り、部屋の中、ゲストハウスのトイレや玄関、ぐるぐる探し歩いてみましたが、やはり見つからず。

レストランからの帰り道、音楽を聴きながら小躍りしながら帰ってきた50分の道のり。
きっとどこかに落としたに違いない。
もしくはレストランの靴箱の上とか、どこかに置き忘れたのかも。

レストランの外観を写真に収めようと、お釣りをしまった後のお財布への気配りを怠りました。

きっとある。きっとある。とにかく急いでレストランへ。

すっかり日が落ちて暗くなった夜道をヘッドライト片手に足元確認しながら歩いていきます。

さっき50分かけて帰ってきた道を急ぎ足で戻り、汗だく。
レストランに着くまでは、お財布は手元に戻ってくるはずだと信じて向かいました。

しかしながら、レストランに着くまでの間の道にお財布は見つけられず、途中の交番にも届いておらず、レストランに着いて店員さんにお財布を預かっていないか尋ねてみるも悲しき「No」の返答。

おーーーーまいごーーーーーーっど!!!

絶対あると信じてやって来たのに、一気に力が抜けました。

現金はまだしも、クレジットカード二枚が中には入っており、いただいた名刺やらメモやら、昔の国際学生証やら証明写真やら、個人情報も満載なお財布であったことにガックリ…

だけど。

ティルヴァンナマライでの「人生は調和の中にある」という体感が、このときのわたしを負のスパイラルに陥ることから救ってくれました。

全てのものは、やって来てはいずれ去ってゆく。

人生ロングスパンで眺めてみたとき、何がGoodで何がBadかなんて、わからないものなのだ。

そして、結局はどんな出来事もうまく組み合わせられている。

なくなったものは仕方がない。
くよくよしたところでお財布が戻ってくるわけではないのだから、きっぱり諦めてオーロヴィルでの時間を楽しもう。

ゲストハウスへの帰り道、あまりに真っ暗な中を歩いて来ていた自分に驚きます。
街灯が一本もない道で、ヘッドライトの灯りを消すと星以外何も見えません!
お財布なんていくらでも代わりがあるけれど、命は落としたらそれっきりだー。
ときどき番犬に追いかけられそうになりながら、宿への道を急いで帰ります。

カード会社に利用停止の連絡を二件入れたら、今のところ不正利用はないとのことで、ひと息。

日本円に換算して約15,000円の現金。
どうか、わたしより上手に誰かの幸せのために気持ちよく使ってくれる人の手元に渡っていますように。
できれば、明日支払う給食費とか借金で首が回らなくなっている人が家族の生活のために使ってくれてると嬉しいな…なーんて。

それだけ祈ってさっさと寝ました。

翌日からは予備のクレジットカードを使ってまた元気にショッピングして笑(だってオシャレなんですもの)、予約しておいたマトリマンディール(瞑想ホール)の見学をしたりしました。

マトリマンディール

オーロヴィルはインド人哲学者がつくった理想郷で、そこには世界中からその思想に賛同した人たちが集まってきてコミュニティが形成されています。新興宗教のようでもあるし、けれどもどんな信仰を持っている人でも受け入れてもらえるようです。

でも、ここにいる人たちは、インドの一般大衆とはかけ離れた裕福な暮らしをしているように見え、その敷居の高さは否めません。

裕福=心の余裕とも限りませんが、親切な人が多かった印象はあります。

レンタサイクルをしようと歩いていると、みんな声をかけてくれて、バイクや車に乗せて目的地やその途中まで乗せて行ってくれました。

まぁたったの3泊4日でその良さがわかるはずもなく、ただオシャレな場所だなぁ〜と思って出てきたのでした。

マトリマンディールは、オーロヴィリアンたちにとってはとても特別で神聖な場所。
見学にはすごく厳格なルールが敷かれていて、中にいるスタッフもモナリザを守っている警備員さんかのような雰囲気でした。いやそれ以上か。

Matrimandirルール

瞑想場所としては、、、ティルヴァンナマライから来たわたしとしては、「やっぱり、つくりもの」という感じがして、自然(アルナチャラ山)がもつエネルギーと人がつくったものとは比較にならないなといった感想。
でも、ここに住む人たちにとっては、この場所を大切に想うその気持ちが、日々この場所をもっともっと特別にしていくのでしょうね。

ただ、アートとして見たとき、このどでかいオブジェは素晴らしいものだと思いました。
体験型オブジェ。さすがフランスの風が吹いておる。(インド人哲学者の妻はフレンチ)

そしてなぜか今回Keep silenceと言われれば言われるほど、グーグー鳴り出すわたしのお腹!笑
くしゃみもしたくなるし、むせ返りそうになるし、我慢の連続!!苦しかった!
瞑想どころじゃないー!ってなわけで、瞑想ホールの中の造りをじっくり観察したりしていました。

さ、見たいものも見られたことですし、いよいよインド最後の街チェンナイへ!
最後の最後は、最後にとっておいた買い物です!
お金無くしてまだ買うか!!と自分で自分に突っ込みを入れたい気分です。
でも、アーユルヴェーダオイルや、インド料理のスパイスなど、必需品なのです。
買います!
買いますとも!
よ〜し、買って帰るぞ〜!

オーロヴィルおすすめレストランMaiyam(この写真の後にお財布紛失)
Maiyam

ひと皿に食の哲学が込められています。
maiyamプレート

Maiyam哲学

場所はメインロード沿い、有名カフェBread and Chocolateとマーケットの間に位置しています。

ティルヴァンナマライ→オーロヴィルの行き方は、
ティルヴァンナマライのバススタンドからポンディシェリバススタンドまで直行バス3時間88ルピー、
ポンディシェリでチェンナイ行きのバスに乗り換えて10分くらいECRジャンクション(タダで降ろしてくれた)下車、
ECRジャンクションからリクシャー20分150ルピーでオーロヴィルビジターセンターってかんじです。

たまにはインドっぽくない雰囲気も楽しいです。

Natsumi

全ては調和の中にある

アルナチャラ シヴァ!

ナマステ!

ティルヴァンナマライに来て行きたかった場所。
1つは沈黙の聖者と呼ばれたニャーナヨギのラマナが過ごしたラマナアシュラム。
もう1つはラマナが籠って瞑想していたアルナチャラ山の洞窟。

ティルヴァンナマライでは、できるだけ心静かに、お買い物や食事のことなどで忙しくならないように笑、瞑想に取り組む時間をもちたいなと考えていました。

到着して最初に訪れたのは、ラマナアシュラムのサマディホール。

ramana ashram

夕方のチャンティングが行われている最中でした。

チャンティングしている方達からは少し離れた場所に座り、ゆっくりと呼吸をして、静かに目を閉じます。

ホールに響く祈りの歌。

腕が、脚が、お尻が、どんどんフロアに沈んでいくように感じられ、「ここは特別な場所だ」とすぐに感じました。

まるで別の惑星にでもいるかのように、ここだけ重力が強い気がして、体が自然とグラウンディングしていきます。

体が落ち着くと、自分の体が自分のものでありながら自分とは切り離されたものであるかのようにも感じてきました。

1時間姿勢を変えることなく座り続けていたのに、股関節の圧迫感や足の痺れも、なんだか他人事のような感覚で、「痺れてるんだ〜へぇ〜」という客観的な意識。

長く座れば座るほどに、この体の安定感が心地よく、姿勢を変えたくない、解きたくない、このまま座り続けていたいと思いました。

瞑想できていたかといえば、そこまで意識が集中できていたわけではありません。
ただ、この場所が持つパワーに体が反応して、圧倒されたという感じです。

目を開けると隣に大きなラマナの写真が飾られていました。
その優しい眼差しに見守られている気がして、刹那「わたし、これでいいんだ」って、それから安堵感で涙が出ました。

翌朝、ラマナアシュラムの裏手からアルナチャラ山へと出かけました。
アルナチャラ山へ入る道はいくらでもあって、ラマナアシュラムからのルートは、洞窟への道がわかりやすく整備されているというだけです。

アルナチャラ山ゲート

途中、山の上から見たティルヴァンナマライの景色。

ティルヴァンナマライ

少年だったラマナが、この場所へ引き寄せられて来た日のことを想像します。

ラマナが瞑想した3箇所のうちの1つSkandasmamに到着。
8:15に開門で、短いプジャがあります。
その間にも続々と開門を待っていた人たちが、ラマナの瞑想した部屋へと入っていきます。

ramana cave

国籍は様々。
インド人はもちろん、西洋人や日本人の姿も。
みんな静かにその場所へと身を置く、という感じです。

わたしは、昨日、体が勝手にグラウンディングしていった感覚を、洞窟でも同じように味わいました。

ティルヴァンナマライで何か特別なことが起こることを期待しないようにしていました。
何も起こらなくても、ただ、この場所を感じて、あるがままを受け入れようと思っていました。

でも、アルナチャラ山の持つエネルギーはすごかった。

少しずつ体とともにマインドも安定して、内側に静けさが現れました。
なんとも言葉で表現しがたいこの感覚。
体を動かしたくない、考えごともしたくない、呼吸ですら邪魔に感じる、
あぁぁぁぁ〜
って感覚です。

まだまだ瞑想の域に達したなんて思ってはいません。

でも、この「あぁぁぁぁ〜」って感覚とともに、「全ては調和の中にある」という体感がありました。
頭での理解を超えて、ほんの一瞬、体験がそこにありました。

そうか、世界は完璧だ。

日々、いろいろな出来事に右往左往して傷ついたり不安を抱えたり時に怒ったりしても、人生という大きな流れの中では、受け取るもの手放すものが上手く組み合わせられていて、そこには良いも悪いもない意味(理由)があって、ちゃんと次に繋がっていくんだって。帳尻合ってるんだって。

だから、「自然の流れに身を委ね」なんて、どこかで聞いたようなセリフだけれど、本当にその通り。
結局100%わたしの期待通り希望通りにものごと進まないことを理解したら、「おまかせ!」の意識がどれだけ大事か。
おまかせしたら、肩の荷降ろしてリラックスして、今目の前のことに全力で没頭できそうですよね。

霊感とかオーラとか、そういうスピリチュアルな世界のことはよくわかりません。
体験したことがないので、わからないとしか言いようがないのですが。

でも、この世界に、少なくとも人間に、フィジカルとメンタル、それ以外にエネルギーが大きく働いているということ。
それはハッキリと「ある!」と断言できます。

今回のティルヴァンナマライ滞在で、このエネルギーを力強く感じることができたのは素晴らしい体験でした。

早くから予約していた宿が、支払い直前に急な値上げ(ダブルプライス)をしてきて、キャンセルせざるを得なくなったのですが、これもまた幸いなことに、滞在日程を再調整したりアシュラム近くのゲストハウスへと場所を変えることもできたのでした。
本当、いったい何に怒り何に不安を抱え何をラッキーと言えるんでしょう。
フタを開けてみれば…後々あのときのあの感情っていったい…と思うことだらけなんでしょうね。

ティルヴァンナマライはとてもパワフルな場所で、是非再訪したいと思っています。
が、アシュラム生活をしばらく送っていたわたしには、人が多過ぎました。
ちょうど混み合う時期に訪問したようです。
次回はオフシーズンを狙って行けたらいいかな。

でも、短い滞在の中に溢れる貴重な体験でした。
ありがとう。

Natsumi

ティルヴァンナマライへ

チャイ屋さんありがとう

ナマステ!

後ろ髪引かれながらアシュラムを出て、ローカルバスで45分22ルピー、終点のマドゥライバスターミナルに到着。

バスターミナルから列車駅までは徒歩15分ほどの道のり。

一緒にアシュラムを出た台湾人のアリスは、チェンナイ行きのバスまでの時間を駅でごはんを食べながら一緒に過ごしてくれました。
なんとマドゥライ駅、無料WiFiがばっちり使えます。
ホームも3つくらいしかない小さな駅だけど、なかなかやります!

マドゥライからティルヴァンナマライへは、直通列車が週に3本。
通常はVillupuramで乗り換えをしても7〜8時間で着く距離。
わたしはこの乗り換えなしで寝ていかれる直通列車を予約していたので、マドゥライ駅を19:00に出発して翌朝5:00に到着予定です。
10時間の列車旅。スリーパークラスで270ルピー。
離れがたいマドゥライを去るには、ピッタリなスロー列車。

チケット記載の予定時刻より5分早めの出発となり18:55マドゥライ発車。
見送ってくれるアリス。
仲良くなれて楽しかった〜!ありがとう〜!また今度、近い将来、たぶん別の場所で〜!

シーユーアリス

車両で隣り合わせたインド人家族は、日本人のわたしに興味津々。
決して上手くはない英語でいろいろと話しかけてくれます。
マドゥライではどこに行ったんだ?
インドはどのくらい滞在しているのだ?
いくらくらいかかるのだ?
などなど。笑

でもお隣さんと仲良くなると、いつも下車のときに助けてくれます。
次はどこの駅なのかとか、全然わからないんで。

で、すっかりいい気持ちでスヤスヤと眠り、気がつくと下車予定時刻の10分前!

うっわーー!ビックリした!寝過ごすところだった!

急いで降りる支度しなくちゃ!

と、人がゴロゴロ転がっている床の横で、バックパックを引っ張り出すわたし。

さ、もうすぐ駅に到着かなー

5分、、、10分、、、15分、、、

予定時刻を過ぎても駅に止まる気配がない。

あれれ?いつもの通り遅れてる??

そう思って、車内を通りかかったチャイ屋さんにティルヴァンナマライはまだかと尋ねると「going」との返事。

へ?goingってどういう意味?向かってんの?過ぎてんの?どっち?!

すると、仲良くなったインド人家族の妻が確認してくれ、過ぎちゃったって…!!!

マーーーーージーーーーーーでーーーーーーー???笑

遅れることが普通のインドで予定時刻より前に通り過ぎるって、、、どうよ?!!

がびーんがびーんがびーん。直行列車のはずが、まさかの折り返し!笑

さて、じゃぁ次の駅で、と軽く考えていたら、チャイ屋さんが言うには「1時間後に次の駅に着くからそこで各駅停車に乗り換えて戻りな!」とのこと。

スロー列車のわりに1時間も次の駅まで止まんないなんて!

そこもびっくりー!

次の駅は本当に1時間以上経ってようやく停車。
チャイ屋さんがとても親切で、世話を焼いてくれます。「ホームの階段使ってたら間に合わないから線路を横切れー!」と。

え!どうすりゃいいの?わたし、それやったことないけど!笑

するとチャイ屋さん、わたしの手荷物を持ってくれて(自分の商売道具も抱えてるのに!)、隣に止まっていた各駅列車へ案内してくれる。

中にいた乗客にも助けられながら車両に付いている垂直のハシゴを登り、なんとかタッチの差で出発に間に合った〜!!
ありがとう、チャイ屋さん!!

しかも列車に乗り込むと、混み合った車内にわたしの席まで確保してくれて(チケットも持ってないのに!)、一緒の車両の人たちも荷物を網棚に載せるの手伝ってくれたり、至れり尽くせり。

みんな、なんて優しいのーーーーー!!!

乗り過ごして「しまったー!」と思ったものの、ティルヴァンナマライへは明るくなった後に到着できるし、車窓からいい景色を眺めながらの移動だし、何より人の親切をこんなに受けられて、なんだ結果オーライじゃん!って思えました。

ティルヴァンナマライ駅では、やっぱり周りの人たちが「ココだココだ!」と教えてくれ、予定から3時間遅れで到着。

ようやく、やってきましたティルヴァンナマライ!
シヴァの落とした水滴から始まるガンジス川の源流があるガンゴトリ(正確にはゴームク)から、シヴァそのものであると言われるアルナチャラ山のあるティルヴァンナマライへと、今回のインド旅、まったくそんな計画じゃなかったのに、気づけばストーリーが出来上がってた!すごい!
※シヴァはヨガの神さま

さて。インド旅の終わりに、ここでどんな時間を過ごしましょう。

ラマナアシュラムのゲストルームは満室で予約が取れなかったので、近くのゲストハウスに泊まりながら毎日アシュラム通いしようかなと思っています。

久々にひとりきりの時間。
静かに自分と向き合います。

Natsumi

アシュラムライフ

マドゥライアシュラムトップ

ナマステ!

トリヴァンドラムから列車に乗ること5時間。
ケララからタミルナドゥへと州をまたいで、マドゥライまでやって来ました。

同じ列車の通路を挟んで隣の席に座っていたのは、同じくニャルダムアシュラムから移動してきたシヴァナンダヨガアシュラムのスタッフたち。
ラッキーなことに、このスタッフたちをマドゥライ駅まで迎えに来ていたアシュラムカーでアシュラムまで一緒に乗せて行ってもらえることに。

しかも、道すがら、ラマナレストラン(美味しくて有名な食堂)でパニールパラッタをご馳走になり、ibacoでアイスクリームまで奢ってもらってしまいました…
食いしん坊の神さまが降りてきた…!!
なんだか、マドゥライアシュラムに歓迎されているような気持ちに!

ラマナレストラン
パニールパラッタ

マドゥライアシュラム(Madurai Meenakshi Sivananda Ashuram)はインド内にある4つのシヴァナンダアシュラム(本家本元のシヴァナンダアシュラムを除いたヴィシュヌデヴァナンダ先生系列のアシュラム)の中で2番目に新しいアシュラムで、ドミトリーの作りなどもスペースに余裕のあるつくり。

コース期間を除いた時期は訪問者もそこまで多くなさげで、こぢんまりと静か。
わたしが到着した1月4日は、ちょうどコースとコースの合間の期間で、ゲストよりスタッフの人数の方が多いくらい。
サットサンガには、3列しか人が並んでおらず、家族のプジャのようで微笑ましい気持ちに。

ティータイムもみんながお菓子を持ち寄ったりして、本当アットホーム。

ティーエリア

ニャルダムアシュラムの力強い空気感も好きだけど、わたしはマドゥライアシュラムの素朴でスローな雰囲気のほうが落ち着くなぁ〜と思いました。

ゲストもなかなか面白い方たちが集まってきています。
ヨーロッパからヒッチハイクでインドまで来たヒッピー風ドイツ女子。
日本を出て6年、滞在先でヨガ教室を開いて稼ぎながら旅している同世代の日本女子。
92歳のイギリス人おばあちゃんヨギや、海外でリゾート事業立ち上げを夢見て勉強&視察をして回っている台湾女子。
リタイア後で生活費節約も兼ね長期ステイしているアメリカ女性もいました。

あら。こうして書いてみると、女子ばかり。
男性ももちろん来てはいたんですけど、インパクトが強かったのは女性の方々でした。

当初は、とりあえず2週間の滞在予定で、もう十分だなと思ったり他に行きたい場所が出てきたらアシュラムを出ようと考えていました。

でも、日に日に楽しくなるアシュラムライフ。
ゲストの入れ替えはあるものの、中には中長期でアシュラムに滞在している人もいて、仲良くなってくるとだんだんと離れがたく…。
スタッフもみんな温かくてシャンティな人たちばかり。

知ってる日本語で一生懸命話しかけてくれるアサナクラスの先生、サジュ。
サジュ

サットサンガ前によく一緒に星空を眺めたナンドゥ。
ナンドゥ

英語が堪能なウエスタンに苦手意識があったのに、チャーリーとマリふたりの優しさで心が開けた。
チャーリー&マリ

毎日真面目にレクチャーに出たニコル(右)とわたし。最後は毎日お互いお菓子の交換こ。
そして、わたしのアシュラム滞在が延長した最大の理由、インド版宮崎駿のようなお顔のスワミハリオムアナンダジ(左)。
スワミジ&ニコル

スワミジのレクチャーに出るより他に、それ以上の価値ある時間を過ごせる場所が考えられず、ティルヴァンナマライへの列車の予約日ギリギリまで滞在することを決めたのでした。

英語のディスカッションで、半分くらい何話してるんだかわからない回もありましたが笑、でもスワミジが伝えてくれるメッセージは、とてもシンプルで腑に落ちることが多かった。

ユーモアたっぷりで、よく笑い、お菓子を差し入れると子供のような顔をして嬉しそうに食べてくれました。

「ヨギというと超人的な存在とイメージする人も多いですが、ヨギは普通の人間です。そしてとてもシンプルな生き方をします。毎日アサナとプラナヤマと瞑想をして、健康的に食事をとり、平和な心で暮らす。それだけでいいのです。」
わかりやすいですね。

「ケンカをしながら料理をつくってはいけません。ケンカをしながら食事をしてもいけません。ケンカは食後3時間あけてからしましょう。」
ですって。笑

マイケルジャクソンの長年のファンだった、という話を聞くと、より一層親しみが湧きます。その他にもサッカーワールドカップ中にはテレビにかじりついたり、アシュラムの外へコーヒーを飲みに出かけることが多々ある、なんて話も。

「ヨガはすごいポーズを取れるようになるために取り組むのではありません。それならば、アシュラムに毎日やってくる猿たちは我々よりよっぽど上手にハンドスタンドができるでしょう。わたしたちは、人間性を高めるためにヨガに取り組むのです。他の痛みに気づき慈悲深い人間になるためにヨガに取り組むのです。そのために瞑想があります。アサナとプラナヤマはあくまでも準備なのです。どれだけ難しいポーズを完璧に取れるか、何十秒間息を止められるか、そんなことは全然重要ではないのです。アサナの目的は背骨をまっすぐにキープして一定時間座ることができるようになればいいのです。プラナヤマは瞑想に集中できるようマインドを整えるために取り組みます。最初は毎日10分でいい。10分の瞑想を5年間続けてみなさい。とにかく10分座ることから始めればいい。必ず5年後には、世界が変わっています。」と。

ヨガティーチャートレーニングコースを日本で受け終わり、さてこれから先生としてクラスを持ってみようかどうしようか、今のわたしのアサナレベルでは先生として生徒の前に立つのは自信がないな、エネルギーやマインドの体も含めたヨガにまつわる経験が少なすぎるなと思い、インドで集中的にヨガに取り組むことを決めて来ていたわたし。

でもここで原点に立ち返りました。

そうだった。ヨガは競争ではない。優劣を決めるものでもない。
先生は太古のヨギが残してくれた偉大な哲学やテクニックをただ伝えるだけの伝承者だ。
誰かとの比較をもとに練習を積んでも仕方ない。
相対的なものは、いつだって優にも劣にもなり得る。

それよりも、自分の内側を体験すること。自分の変化に気づくこと。
それを大事にしようと思いました。

滞在中、サダナインテンシブという2週間の厳格なヨギ生活を送るプログラムやアドバンスティーチャートレーニングコースと重なり、アシュラムもいっきに滞在人数が増え、雰囲気も少し賑やかに変わりました。

ATTCアサナクラス

それでも、猿と過ごすヨガホールでの昼休みとか
猿と昼休み

コース参加者への労いのご馳走とか
アシュラムのご馳走

お休みの日にビーチへ出かけたりとか
ビーチ

サットサンガ後のプラサード(供物)とか
プラサード

もちろん日々のアサナクラスやきれいな夕日、ときどきあるお寺でのプジャなど、わたしの心を楽しませてくれる出来事はたくさんあって、23日間のアシュラム滞在は、あっという間に過ぎていきました。

スコーピオンの練習に励んだ日々
スコーピオンの練習

目標にしていたいくつかのアサナポーズができるようになったことはとても嬉しかったけど、でも同時にアサナは練習すればきっと誰でも出来るようになるもんだと思ったことも確か。
これはそんなに特別なことではない、と。

さて。
大好きになったマドゥライアシュラムをついに出る時。
大好きだったのは、環境もさることながら、居合わせたメンバーによるものもかなり大きくて、みんなに感謝の気持ちを伝えて力いっぱいハグをして、お別れしました。

言葉にできない貴重な体験をありがとう。
感謝以上に、胸の奥でじゅわんじゅわんと温かいものが込み上げてきます。
ありがとう。本当にありがとう。

またいつかきっと。

Natsumi

アシュラムで年越し

初日の出

ナマステ!
あけましておめでとうございます!
2019年スタートしましたね。

暮れにアシュラムに到着して、毎日朝6時から夜10時まで、ほどよく忙しく過ごしていました。
朝晩2回のサットサンガではメディテーションをしてキルタンを歌い、1日2回のアサナクラスではがっつり汗をかいて、やはり1日2回のごはんでは美味しいベジタリアンミールをいただいて、だいぶ健康的でした。
パンチャカルマ後としてはナイスな過ごし方だと思います。

これまで旅に出てからというもの、ほとんどセルフプラクティスしかしていなかったので、久々に先生から教わるアサナクラスに参加。
セルフプラクティスにもメリットとデメリットがあって、好きなだけ時間をかけたり自分のレベルに合わせて練習出来ることはとても良いのですが、保持時間に少し甘えが出たり、ポーズに偏りが出たり、プッシュが効かないという点ではグループクラスが補ってくれることは少なくないと思います。
先生のアジャストも有難いことのひとつ。

インターミディエイトクラスに参加して、何人かの先生に教わりましたが、ガイダンスが上手な先生のクラスはポテンシャルを引き出してくれる感じがあります。
いつもより後屈がぐっと深まったり、プッシュ力が出たり、気づきが多かったり。
今回の渡印は、集中してアサナに取り組むこともひとつ大きな目的だったので、やはりアシュラムに来て正解でした。

年末年始のアシュラムは、だいぶ賑やかでイベントももりだくさん。
カルチャープログラムが毎晩あり、大晦日はキャンプファイヤー囲んでダンスダンスダンス!

キャンプファイヤー

0時を過ぎるとケーキも振舞われます。

ニューイヤーケーキ

あっちこっちで笑顔がはじける☆
しばらくひとりで静かな時間を過ごしてきたけれど、みんなと一緒にワイワイするのも、やっぱり楽しいー!!
年明けには、アシュラムスタッフのために日本人チームで和食を用意!
みなさん、美味しそうに食べてくれて嬉しかった〜

日本食を振る舞う

というわけで、ニャルダム滞在一週間は、瞬く間に過ぎ去りました。

来られてよかったーーー♡

1/6からのTeacher Training Course開始に合わせて世界中からどーーーっと生徒が集まってくるので、アシュラムが人で溢れかえる前にわたしは別の場所へと移動します。
ヨガ仲間はこのTTCを受けるために来ているので、ここでサヨナラ。
いい時間をありがとう!インドで再会できて嬉しかったー♡

ニャルダム湖にて

で、これからわたしが向かう場所は、同じくシヴァナンダヨガアシュラムですが、マドゥライミナクシーアシュラム。
ここでは少しのんびりじっくりアシュラムライフを送りたいと思っています。
楽しみ楽しみ〜

Natsumi

南インドへGo!

ナマステ!

寒い北インドを脱出して、ケララにあるNeyyar Dam Sivananda Yoga Ashuram へと向かいます。

まずはデリーからチェンナイへ移動してトランジットタイム4時間。
微妙に小腹が空いて、インスタントマギーを食べてしまった。。
パンチャカルマ直後に、しかも深夜。

マギー

ま……………………

いっか!!笑

仮眠を1時間ほどとって、ボーディングタイム10分前にゲートへ行くと、すでに搭乗が始まっていて焦る!
インディゴ、すごい!遅れるのが普通なのに、前倒しで。

地上階ゲートを出てバスで飛行機まで移動。
ビックリするほどロングドライブ。
空港内一周しちゃうんじゃないかと思ったくらい。
20分以上は乗ってたかも。
どこまで連れて行かれるのだろうと面白かったけど。

インディゴバス

トリヴァンドラム には早朝6時の到着。

冬服から夏服へと衣装チェンジして、身支度を整えて到着ロビーへ。
でも、トリヴァンドラム空港(国内線)の到着ロビー、全然お店がない!
日本からのヨガ仲間とトリヴァンドラム市街で合流することになっていたので、チャイでも飲んで少し時間を潰そうかと思ったのに、プリペイドタクシーのカウンターと椅子しかありませんでした。

溜まっていたブログなどを書きつつ、さて、そろそろいい時間かなと、空港の外で流しのタクシーを拾おうかと思い、到着ロビーを出ると、なんと目の前にトリヴァンドラム行きのシャトルバスが。
何時出発?と聞くと、10分以内に。との返事。
やった!グッドタイミング!
バスに乗って駅前まで行くことに。36ルピー。
10分以内はもちろん10分以内なわけもなく、出発は30分後でしたが。笑

ヨガ仲間との集合場所は、Pathayamというホメオパシーのレストラン。
トリヴァンドラム駅からは1kmもなさそうだなと思い、歩いて向かうも、どうやら一本道を間違えていたらしく、なかなかたどり着けず、汗だく。
肩と腕がもげそうになってきて、最後は断念してリキシャを使うことに。
でも1分後には到着。笑

たどり着いたPathayamは、なんと営業していない!げげげ!
どうしよう、せっかく来たのにー!と思い階段を下ると、下の食堂に日本人の姿!

わー!会えた会えたー!!

仲間と久々の再会!!
約束の時間より30分くらい遅れてしまいましたが、無事合流。

聞くと今日はPathayamは昼からの営業らしいとのこと。
まだ9時前なので、3時間ほど下の食堂でチャイとコーヒーとスナックで時間を潰すことに。
店員さんがすぐに食器を下げようとするので、こちらも「まだ残ってるから」と粘ります。笑

12時ようやくPathayamに入店すると、今日はMealsしかメニューがないとのことなので、3人でMealsを注文。
ドクターらしきおじさんが食べる順番などの説明をしてくれます。
バナナなどのローフードは先に食べるように指示があり、そのあとごはんやサンバルをいただく。
品数が多く、だいぶお腹いっぱいになりました。
味の感想は、特別感動なし。でも、いろんな種類のチャツネやらサブジやらが食べられて、気分的に満足。

パタヤム

店を出て、いざシヴァナンダアシュラムへ。

駅前のバス停でニャルダム行きのバスを待ちます。
ニャルダムの発音では理解してもらえず、ネイヤルダムと言うそうです。
カッタカダ行きのバスに乗って、そこで乗り換えすればいいかと思っていましたが、車掌さんがニャルダム行きは次のバスだよと教えてくれ、次を待つことに。

やってきたバスに乗って3人席にぎゅうぎゅう詰めで座ります。
12月のケララですが、日中はかなり暑いです。
でも、バスが走り始めると窓風が気持ちよく、うつらうつら。
1時間ほど乗って、34ルピー。

ニャルダムに到着すると、リキシャが数台待機していました。
アシュラムまでは40ルピー。
3人で乗ったので、だいぶ割安。でも、リキシャは坂道を登るのにヒーヒー。
がんばれがんばれー!

帰ってきました!2年ぶりのシヴァナンダアシュラム!

ニャルダム到着

レセプションで書類の記入をして、3泊分の前払いをし、ドミトリーまで案内してもらいます。
ドミトリーはなかなかの混み具合。
2階より1階の方が涼しく快適なため、友達とはベッドが離れてしまいましたが、とりあえずベッドメイキングをして蚊帳を張って準備完了!

ディナーをいただくところからスタートです。笑

さぁ、ここで穏やかにシャンティーな新年を迎えましょう。

2018年、サロンにお越しいただいたお客様、素敵な時間をシェアさせていただき、誠にありがとうございました。
エネルギーをたくさんチャージして帰りますので、また来年もどうぞよろしくお願いいたします!
どうぞ、美しい新年を。

Natsumi

カーンマーケットの誘惑

ナマステ!

パンチャカルマトリートメントを終えて、我慢していた普通食にがっついてしまったわたし。。
リシケシで行っておきたかったOasis CafeとTipTopレストラン、The Officeで食べたものは、滞在最終日にドクターから控えるように指導された食べ物ばかりでした。笑

やっぱり、好きな食べ物っていうのはバランスを崩す食べ物なのね。
トマト、ナスはNG。生野菜は日中以外NG。重たい食べ物NG。

って…
ナスとトマトのムサカ。
ムサカ

サラダたっぷりのフムス。
フムス

ディープフライのバナナサモサ。
バナナサモサ

全部NGだったじゃん!

指導を受けたのが食べた後で良かったです。笑
行きたかったレストランに全部行けて、とりあえず心おきなくリシケシを離れられます。

リシケシからバスで7時間、ニューデリーまで戻ってきました。
なんと驚きのオンタイム。
1時間程度の遅れを見込んでいたため、バスを降りる準備が遅れたほどです。

デリーでは、空港へ向かう前にどうしても寄っておきたい場所がありました。
在印日本人のあいだでは「インドの代官山」と言われているKhan Marketです。
お洒落な服屋さん、雑貨屋さん、カフェが集まっていると聞いて、デリーを離れる前にほんの少しでいいから覗いてみたい!
ということで、カシミールゲートからバイオレットラインに乗って、カーンマーケット駅まで直行しました。

いやぁ〜、便利便利。乗り換えなしで来られるなんて!

本当は邪魔な荷物をニューデリー駅(メトロ)のクロークに預けて来ようかとも考えていたんですけど、乗り換えなしなら、もうそのまま行っちゃえ!ってことで。
そんなに時間もないし、小さなマーケットだし、荷物は店の隅っこにでも置かせてもらえばいいかなと。

さて、駅からすぐのカーンマーケット。
スタバがある時点で、高級エリアなにおいがします。

ハイセンスなお店がたくさん。
さすが高級マーケット。物価もそれなり。
っていうか、高い!です。日本と変わらない。もしくはそれ以上と思えるものも。

バスが遅れなかったことで、予定よりものんびり店を見て回れることになったのが命取りでした。
かわいいものの前には、ガマ口を開かざる得ません。ノーチョイスです。

インド綿を使ったシンプル&ナチュラル系の服屋さんを発見。
どれもこれも、日本で全然問題なく着られるお洋服ばかり!
これは、、、やばいー!!

値段はそこそこしますが、日本で買うことを考えて、それよりはお得だなと思うものを。
なおかつ、今後の旅に邪魔にならないものでなければいけません。

カーンマーケット

次は、目をつけていたケーキ屋さんL’Operaへ。
しばらくアシュラム生活で素朴な暮らしになるので、その前に贅沢しておきたいと思います!
店名からもわかる通り、フレンチスイーツ。綺麗にデコレーションされたケーキや、マカロン、クロワッサンなどのパストリーも充実。
迷う!どれにしよう!フルーツタルトも美味しそうだし、ミルフィーユもいいなぁ。チョコケーキも捨てがたい!ムズ!

オペラ

けれども、欲しがる気持ちと裏腹に、朝昼兼用で食べたパンがまだ消化しきれてない。
チョコパンだったから、チョコはもうくどいかな…

結局、ボリュームを抑えてキャラメルエクレアを注文することに。
エクレアなんて、普段スーパーで100円とかのしか食べてないから、ケーキ屋さんで注文するなんて贅沢してるかんじ、すごいです。けっこういい値段。195ルピーだから300円以上。

さて、店の奥のイートインスペースでカプチーノと一緒にいただきます。
エクレアをフォークとナイフで!初です!

パクリ。

んーーーーーーーーーー♡美味ーーーーーーーーー♡

甘さ控えめのカスタードと、ちょっぴり塩気のあるキャラメルが絶妙なハーモニー!
なにーーーー!!すごいじゃない!!インドやるじゃない!!
これは近所のケーキ屋さんに置いてあったら、リピートしたい美味しさでした。

エクレア

さぁさ、カーンマーケットにいては、心奪われるものが多くありそうで危険です。
余裕をもって空港へと向かいましょ。
あぁ〜本当に楽しいマーケットだったな〜。

メトロに向かう途中にあったモモスタンド。美味しそうに食べているおにいさんがいて気になり小皿を注文。
5個20ルピー。贅沢のあとの超庶民的な値段に和みます。

19時にカーンマーケットを出て、ニューデリーで乗り換えエアポートメトロで空港T2へ。
T2はメトロを降りてからちょっと歩くので、チェックインカウンターに到着したのは20時半頃。
21:45のフライトなので、ちょうどいいかんじでした。
天井が低いからか、昭和っぽさを感じる建物です。
ターミナルもこぢんまり。

なんだか小刻みに食べ続けていますが、一応夕食ということでSubwayのラップを。102ルピー。
パタンジャリでシャンプーと洗顔料を買い、いざ搭乗口へ。
さすがindiGo!オンタイム!
寒い北インドからいっきに南へ!まずはチェンナイへと飛びます。ゴーゴー!

Natsumi

リシケシでカラーリング

ビューティーパーラーマダム

ナマステ!

カラーリングっておしゃれに書きましたが、「白髪染め」です。笑
タイトルにするには、ちょっとストレート過ぎるなと思ってボカしました。はい。

日本を出て4カ月。
そりゃ白髪も伸びますよね。
だいたい1〜2カ月に一度のペースでヘナをしていたので、こんなに放置したのは初めて。
いやぁ〜ビックリ。こんなに白髪あったんだぁ…いつの間に…

で、そろそろヘナしたいなと思っていて、自分で粉買って染めてもいいかなとも思ったんですけど、(インドじゃヘナ粉めちゃくちゃ安いんで、)でも手袋もないし、いろいろ面倒になってきて、ビューティーパーラーに行ってみることに。

ラムジュラに二軒美容院があって、それぞれ料金を聞いてみると、
お父さんと娘ふたりでやってるわりと小綺麗なOM美容院は1500ルピー。
ちょっと古めのお店でマダムがひとりでやってるISHA美容院は800ルピーとのこと。
あ、これ、オーガニックヘナでなおかつブラック染めの料金です。ブラック染めってことは、インディゴとかが混ざってて100%ヘナではありません。
ケミカルのものはもっと安いんですけどね。

で、結局値段が安い方のお店に決めました。
なんかマダムもいいかんじの人だったし。
で、前日に「明日10時に来ますから準備しといてくださいねー。」と予約。
当日きっちりオンタイムで向かいました。

ここからは、マダムの独壇場。
手際よくヘナを塗りながら、待ち時間(浸透させるため)も含めた1時間半、わたしの相槌をときどき挟んで、99%彼女が喋り続けました。笑
でもね、すごく面白かったんです、彼女のお話。感心することもけっこうあって。
なので、カラーリングのタイトルをつけましたが、ビューティーパーラーのマダムのお話です。

ーーー
今朝はね、すごく早起きをしたのよ。あなたが10時に来るって言うからね。夫には今朝はダールを用意しなかったの。時間がなくてね。わたしはね、朝がとっても忙しいのよ。まず4時に起きてシャワーを浴びて、それからシヴァテンプルにお参りに出かけるの。それから家に帰ってきて、家族の食事を用意して、朝食を取って、洗濯をして、掃除をして、家事をすべて終わらせてから店に出るのよ。だから、とても忙しいの。今朝は3時に起きたわ。

これは、予約時間が早過ぎたのだろうか…と不安になる。

娘がね、「ママ、今朝はこんなに早く起きて支度をして、本当にあの人は10時に来るの?」って聞くのよ。だからね、わたしは言ったの。「それはわからない。来なかったらそれはそれでいい。早めに家事を終えたのだから、ゆっくりできるじゃない?シャンティに過ごす時間が出来るだけのことよ。」ってね。でもね、こうも言ったの。「あの人は正直な目をしていたから、きっと来ると思う。」ってね。けっこういるのよ、明日来るって言って来ない人。でも、あなたは来ると思った。だいたい人の顔を見ればどんな人かわかるのよ、わたし。

おぉ…!目の前のやるべきことをやって、結果を気にしない。まさにヨガ的!マダム!

家族はね、こんな寒い冬の朝にはお参りはお休みにしたらと言うのよ。でもね、わたしは5歳のときから毎日欠かさずお参りをしているの。これはわたしのカルマなのよ。どんなことよりも優先してすることなの。体調が悪くたって、助けを求めにお参りに行くわ。人間はとてもわがままなのよ。冬は寒いと言って、夏は暑いと言う。いつだったらいいっていうの?いつだって文句を言うのよ。そうじゃないの。いつでも完璧なのよ。いつだって神様が用意してくれた完璧な状態なのよ。

マダム!すごい哲学的!

わたしはお参りに行くときに猛スピードで歩いていくの。だから、薄着でもへっちゃらなのよ。お参りと運動、一石二鳥!息子がね、怠け癖があって、20歳だというのにもう白髪があるのよ。わたしはまだ1本しかないのに。一日中携帯を見てゲラゲラ笑っているから、数年後には眼鏡が必要になると言ったわ。息子は夢見がちで、なんでも親に頼めば手に入ると思っているの。だから言うのよ。「欲しいものはお金を稼いで買うのよ。お金を稼ぐためには、今すべきことをしなくてはダメ。」って。わたしは先に死ぬでしょ?きちんと独り立ちさせないといけない。健康的に生きることもそう。息子は「ママもヨガをやったら?」と言うけれど、わたしは毎日お参りをして家事をしている。これがわたしのヨガなのよ。

そのとおりです!マダム!

わたしの母はとても厳しい人だったから、子供の頃から家事を仕込まれて、あらゆることをやらされてきた。子供の頃は反発したい気持ちもあったけど、今は母の気持ちがわかる。わたしは何でもできる大人になったのよ。インド料理もなんでも作れる。あっという間よ。わたしは家事をしているときはとても集中しているから、余計なことを考えずにあっという間にやるの。ダラダラ家事をするのは好きじゃないのよ。パパッとやって、その後ゆっくりシャンティに過ごすのが良い。だから、結婚後も美容学校に通って勉強できた。
今は時代が変わって子どもたちは高等教育を受けているから、お金を稼ぐようになるでしょう?すると、何でも買えば済むと思うのよね。食べるものでも何でも。でもお給料だって決まった金額なのだから、なんでもかんでも買えるわけではないでしょ。節約も必要。食事は家で作るのが一番健康的で経済的なの。それに、お金を得るためには働かなくてはいけないし、働くならばいろんなことが出来た方がいい。
でもね、息子に言うの。「わたしはこう思うからあなたにアドバイスする。でも選ぶのはあなた。違うと思ったらそっちを選びなさい。」ってね。結局はわたしの意見がベストだと認めるんだけど。

マダムの集中力すごそう!
そして、息子さんへの愛情と尊重する気持ち、よく伝わってきます。

わたしは一日中、家と店を行ったり来たりで、とても忙しいでしょ?だから友達がいないのよ。笑
でもね、それでいいの。女友達が数人集まって会話すると、自然の流れで、陰口や噂話にどうしてもなるでしょ?わたしはね、なんでもストレートにものを言うの。後からコソコソ言うのは良くない。だから、そういう会話には入りたくないのよ。いい会話をしていると良いものが見える。悪い会話からは悪いものが見えるから。人生は短い。わたしには浪費してる時間はないのよ。
たまにこうしてお客さんとおしゃべりをして、いい時間が共有できたらそれでハッピーなの。

マダムの人生観、素敵です!

じゃぁ、そろそろ時間ね。流しましょう。
お湯でもいいけれど、色の保ちは良くないかもしれない。夫がね、先日髪を染めてきたときに水で洗うように勧めたのよ。色保ちのためにね。でも、彼はお湯で洗って一週間で色が落ちてしまって嘆いていたわ。「君の言った通りだった」ってね。わたしなんか、毎朝水シャワーなのよ。一年中真冬でもね。内側が強ければ大丈夫なの。メンタルが弱いと何でもすぐにダメになる。でも、わたしは強いのよ。だから風邪もひかない。結婚してから一度も寝込んでないわ。

水で!水でお願いします!わたしもヨガを志す者の端くれとして!

どひゃー!つ、つ、冷たい!!でも耐えるーーーーー!!!

わたしはね、毎日お参りをしているからときどき神様に願いを聞いてもらえることがあるの。息子が小学生の頃、インドの独立記念日に指定の制服を着て行く日があって、前日に洗って屋上に干しておいたのね。そしたら猿がネクタイとベルトをどこかへ持って行ってしまった。わたしは「あぁ、どうしよう。息子は明日先生に叱られてしまう。」と思って、お寺に行って神さまにお願いしたの。「わたしは毎日お参りをして、正直に生きています。あの猿はわたしの猿ではなく神さまの猿です。わたしにはどうすることもできません。できるのは神さまだけです。どうか息子のネクタイとベルトを返してください。」って。すると、どうなったと思う?そのあと屋上へ行ったら、ネクタイとベルトが置いてあったのよ。こんなことがあるもんだから、息子が「ママ、明日のテストがうまくいくようにお祈りして。」って言うのよね。でも人間はわがままでしょ。困った時だけ神に祈るのよ。違うの、幸せなときも、どんなときも、いつも神さまを想うのよ。それが大事なのよ。

まったく耳の痛い話です。困ったときの神頼み。何回したことか。汗

でもね、わたしにとってはお参りがカルマで大事なことだけれど、これはわたしのこと。家族に押し付けてはいけないの。ときどき夫には、ほんの一動作だけ、お祈りしてって頼むことはあるんだけれど、家族にはそれぞれカルマがあるから。わたしはわたしのすべきことをして、それでハッピーハッピーなのよ。

ーーー

マダムの顔は本当にイキイキとしていて、芯の強さと、しなやかさと、優しさが滲み出ていた。
二軒ある美容院のこちらを選んだことに、いい流れキャッチしたなぁ〜って感じがあったし、あぁ大切なことって、自分のアウェアネスさえ整っていれば、いつでもどこにでも教えてくれる先生がいるんだなって。別にワークショップやアシュラムやどこかの教室に行って、改まって学ぶことだけじゃないなって。

彼女の場合は、バクティヨギと呼べるのかな。お参りっていう行動を中心に、生活全体をきちんとコントロールできていて、大事なものの順番もハッキリしているから、無駄がない。

髪もしっかり黒く染まって、最後はドライヤーで髪を乾かしてもらい、満足してお店を出ました。
ありがとう、マダム。いい話が聞けて嬉しかった。

Natsumi

体と向き合う

ナマステ!

今回の旅で、必ず受けようと決めていたパンチャカルマ。
(パンチャカルマとは、アーユルヴェーダデトックスプログラムのことです。)
前回受けたのは4年前で、アーユルヴェーダセラピストコース受講中、クリニックの一室にひとり暮らししながらでした。

どこで受けようか、日本を出る前からいろいろと調べていましたが、今回はリラックスできる滞在型で完全に食事のコントロールもしてくれる清潔な施設を希望!
できれば気候と環境が良いケララがいいかなぁ〜と思っていましたが、お値段もそこそこ。。

で、リシケシ滞在中に、スリンダーヨガスタジオの隣に綺麗なアーユルヴェーダ施設を見つけて、アビヤンガを試しに受けてみると、なかなかの腕前。パンチャカルマコースについて聞いてみると、1週間15000ルピーで全部込み込み!これは、3週間コース受けても8万円くらいでかなりお得!ってことで、12月の寒いリシケシでパンチャカルマ を受けることになりました。

シャンティマカーン入口

チェックイン当日、料金に相違があり、滞在しながらのパンチャカルマコースは1週間22400ルピー(1日3200ルピー)と言われて揉めました。
あれだけ何度も確認したはずなのに…。
オープンしたての施設(2018年9月オープン)で、スタッフも慣れていなかったのかもしれません。

で、ボスであるドクターと直接交渉することに。
ドクターは「まぁシャンティーにいきましょう」と私をなだめます。笑

いろいろと検討した結果、滞在は20泊21日で、そのうちトリートメントは18日間、料金は3週間55000ルピーで落ち着きました。
話せるドクターでよかったです。

施設名
Shanti Makaan
ドクターはParmarth Niketanのクリニックにも所属しているジェントルメンです。

コース内容
18日間 アビヤンガ&スチームバス
7日間 シロダーラ
2日間 バスティ(目)
2日間 ナスヤ(鼻)、バスティ(耳、口)
7日間 ヴィレチャナ(下剤療法) ※薬を飲むのは1日だけ
6日間 バスティ(浣腸療法)

上記を組み合わせて18日間のコースにします。

食事は1日3回。
朝 ポーリッジと果物
昼 ターリー(ライス、チャパティ、サブジ、ダル、チャツネ)
晩 ケチャリとダルスープ
その他、お湯、ハーバルティー、ジンジャーレモンウォーターは飲み放題です。

ヨガクラスが朝の7時と夕方4時からあります。
っていうか、まだオープンしたばかりなのでプログラムが固まってないみたいで、頼めば先生が来てくれるって感じです。

さて。
実際にパンチャカルマを受けてみての感想をザックリと!

○マッサージ
途中でセラピストが変わりましたが、どちらのスタッフも、手際よくトリートメントしてくれました。
力加減はちゃんと希望を言って対応してもらうのが大事です。強すぎるマッサージはヴァータを上げるとのことです。そして、きちんと希望を伝え対応してもらうことで、お互いの満足が高まります。日本人はとかく遠慮しがちで、希望=クレームと考えがちですが、これは不満を生みやすいので気をつけたいところ。せっかく長く滞在して安くはないお金を払うのですから、きちんと希望を伝えましょう。セラピストとの信頼関係も深まります。
トリートメントルーム

○施設
オープンしたてということで新しくて綺麗です。毎日スタッフがお掃除してくれるので清潔。日本人でも十分快適に感じるレベルです。できれば部屋は南側を取ってもらうように頼みましょう。明るくて暖かいです。12月のリシケシは朝晩かなり冷え込むため、トリートメントルームではヒーターを使ってもらいました。それでも、停電があればヒーターも使えなくなってしまうんですけど。。毛布の用意があるので、それを掛けてもらうとだいぶ違います。
とはいえ、やはりリシケシでパンチャカルマを受けるのなら、6月もしくは9〜11月をお勧めします。
部屋
トイレ
ダイニングホール

○食事
昼ごはんのターリーが美味しくて、ついつい食べすぎました。優しい味付けで消化に軽いです。
晩ごはんのケチャリとダルスープがけっこう薄味で、ちょっと物足りないときもありました。まぁ、療養食と思えば、こんなものなのかもしれません。
Ayurvedic Thali

○ヴィレチャナ
6日間、毎日トリートメント後にギーを飲みます。ギーはジンジャーレモン水で溶いて出してくれるので、飲みにくさはだいぶ軽減されました。
7日目の投薬は、ペースト状のお薬で、ドクターがマントラを唱えながらミルクで溶いたものを出してくれました。
薬の効きは穏やかだけれどしっかりで、10時頃に飲んで昼前にはトイレ通いが始まり、夕方までベッドとトイレの往復をしました。痛みは前回に比べればほとんどなかったと言っても過言ではないかも。よくある腹痛と違って、体力が消耗される感じはありません。体がどんどんスッキリ軽くなっていく感じ。この日は朝・昼と食事抜きで過ごすのですが、夕方にはけっこうな空腹感。でも晩ごはんはダルスープのみで我慢です。食事はゆっくり戻していきます。

○バスティ(浣腸)
オイル浣腸は余裕でOK。でも、ハーブウォーターの浣腸は、いつも苦痛を伴いました。
施術ベッドとトイレが近くにあったのは救い。裸でトイレに駆け込むとかなり冷えるので、2日目からは上半身は服を着て浣腸を受けるようにしました。

○効果
すごい!肌がピカピカになりました。乾燥が改善されて毛穴が小さく。髪もしっとり落ち着いてきました。
チェックインした日の晩は体が冷えてすぐにベッドに潜り込んでしまっていたのに、終わり頃には冷えにくい体に。
年中悩まされていたニキビも、できたとしても小さくて軽いやつ。
驚きは生理。コース中にやってきた生理は、この10年の中で最高に良いものでした。ダラダラと長引く経血が、今回はピタリ!あまりの軽さに感動。不快感ゼロでした。

この期間は、じっくり自分の体と向き合った、すごくすごく貴重な時間となりました。
トリートメントと食事の時間以外は完全フリーですが、できるだけ刺激を避けて施設内で過ごしていたので、ヨガ(アサナ、プラナヤマ、瞑想)にも時間をかけて取り組めました。
ダヤナンダアシュラムで買った英語の冊子をコツコツ毎日訳しながら読む、というのも、これだけ時間があったからこそ。
フィジカルとマインドの体が、優しくまぁるく整っていく時間でした。

日本で働いている人たちに3週間のプログラムを受けにインドまで来る時間はないかもしれません。
何十年も働く中でたったの3週間なのに、それを確保できないのはとても残念なことだと思います。
でも、もし、いつかその時間が取れるときがあったなら、ぜひ一度パンチャカルマを受けてほしいなと思います。
体内をお掃除すると、感覚がシャープになって、エネルギーもよく巡ります。
エネルギーがよく巡れば、病気もしにくくなり、仕事もはかどる!!

というわけで、わたしも帰ったら仕事頑張るぞー!!

Natsumi